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注文について How to Order
「うちのこ」を、いつも近くに感じていたい。
大好きな手ざわりと温もりを、いつまでも楽しみたい。
そんな想いを胸に、2016年に経済産業省 中小企業庁の創業促進事業へ採択をいただき、事業をスタートしました。
これまで培った繊維製造・アパレルの知識と技術を総動員し、職人達の手仕事によって、
1点1点心を込めて仕上げさせていただきます。
私自身、保護犬だった「チロ」という名のいぬを長年飼っておりました。
「あの大量のいぬのけで、何か作っておけばよかったなぁ」
「いぬのけから糸を紡ぎ、ブランケットを作れないものかな？」
そんな何気ないアイディアでしたが、繊維製造に携わるものとして形にしてみたいと思い立ち、
「いぬのけテキスタイル」プロジェクトが始動しました。
※テキスタイル：広義には布、生地全般のこと
まずは糸作り。
現在の工業用の紡績機（糸をつむぐ機械）は高速化が進み、
いかに効率よく均質な糸をつくるかという点に特化されています。
しかし、いぬのけはウール等に比べると繊細なため、高速の量産機で紡ぐことができません。
さらには「いぬのけ」にはそれぞれ個性があり、紡ぐ条件が個々に異なります。
これでは量産機を用いてもかえって効率が悪くなってしまいます。
そこで昔ながらの糸車を用いた「手紡ぎ」を採用することにしました。
手紡ぎで綺麗な糸を安定して紡ぐためには、熟練の技術が必要とされます。
「犬の抜け毛のような繊細な繊維は、単体で紡ぐことは難しい」と専門家から指摘を受けることもありました。
わたしたちは、いぬのけの個々の性質に合わせてスピードや撚りを調整し、準備工程の工夫等も行いました。様々な犬種で検討を行い、ついに「いぬのけ100%」で美しい糸を紡ぐことに成功しました。
さらに困難を極めたのは「いぬのけ」糸のみでブランケットやマフラーをつくる工程です。手紡ぎ糸は風合いは素晴らしいのですが、繊細であるため取り扱いが非常に難しく工業用の機械を使用するのは困難です。
しかし１つ１つを手編みで生産していては、膨大な時間を要するうえに、どうしても編み目が不均一となります。また個人差、熟練度によりクオリティーのばらつきが生じます。
手編み製品も大好きなわたしたちですが、
今回目指したものは「高級アパレルのクオリティー」です。
作り手としての表現や主張はあえて抑え、わんちゃんそのものの魅力や個性を、美しく均一な編目で構成される「テキスタイル」の形で表現したいと考えました。
そのために選んだのは、昭和30～40年代に製造された国産の工業用手動編機です。
アパレル製造現場では、30年程前からコンピューター制御の編機が主流となりました。
役割を失った古い編機はスクラップとなり、ほとんど現存していません。こうした機械を扱える職人さんも数えるほどに。
そんななかこの道50数年、パリコレや国内外有名ブランドの製品・サンプルを手掛けてきた正真正銘のプロフェッショナルな職人さんと、ご縁あってお仕事をさせていただける機会に恵まれました。しかし熟練の職人さんをもってしても、繊細な糸の扱いには四苦八苦し、様々な工夫が必要でした。
機械の調整、糸への前処理・・
その甲斐あって、ほとんど糸に負荷をかけることなく安定して生産することができるようになりました。
大変手間がかかりますが、まさに「高級アパレルのクオリティー」であることを自負しています。
テキスタイル化に成功したものの、単なる「布」では意味がありません。
いぬたちの「ふわふわもふもふ」な風合いを再現するため、編み方や仕上げについて試行錯誤を繰り返しました。
ようやく完成したブランケットは、ずっと撫でていたくなるような愛おしさを感じる納得のクオリティーに仕上がりました。
骨の折れる日々のブラッシング。
「愛犬からのおくりもの」なんて考えたら、ちょっぴり愛おしくなるかもしれません。
「ふわふわ もふもふ」な手ざわりを、いつでも・いつまでも。
手仕事×日本のものづくり技術の融合による、本物の製品を皆様へお届けいたします。
01
繊維製造のプロとして、高級アパレルのクオリティーに値する製品を皆様のもとへお届けします。
02
作り手としての表現や主張はあえて抑え、わんちゃんそのものの魅力や個性を 美しく均一な編目で構成されるテキスタイルとして形にします。
03
動物愛護に関する活動を支援いたします。売り上げの一部を当事業者が選定する団体へ寄付致します。
